こんにちは、ままさんです。
わが家には支援学校高等部普通科に通う、重度知的障害と聴覚障害のある3年生の子どもがいます。
新学期が始まってしばらく経ち、ついに3年生になって初めての「前期保護者懇談会」の時期がやってきました。 懇談会は、担任の先生・副担任の先生と、保護者が1対1(先生方を含めると3人ですね)でじっくり話をする大切な機会です。
今回の懇談会は午前中授業の期間中に行われたため、わが家の子どもは放課後等デイサービスを利用して下校しました。 周りの保護者の方を見ていると、デイサービスにお迎えをお願いするのではなく、保護者自身がそのまま子どもと一緒に学校へ残り、懇談会に同席しているケースも見かけます。このあたりは、各ご家庭の当日のスケジュールやデイサービスの調整次第で柔軟に選べるようです。
この記事では、支援学校高等部3年生の前期懇談会で、実際にどのようなスケジュール調整を行い、どのような具体的な話し合いをしたのか、わが家のリアルな体験談をベースに詳しくご紹介します。

※なお、懇談会で話し合われる具体的な内容や配慮の度合いは、お子さんの障害の程度や特性、学校のルールによって大きく変わってきます。あくまで「わが家の一例」として、これからの準備の参考にしていただければ幸いです。
この記事でわかること
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支援学校の懇談会における日程調整のリアルと注意点
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年間の個別支援計画(支援内容)の確認とサインの流れ
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3年生のメインイベント「修学旅行」に向けた、病気や障害への配慮・具体的な確認事項
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懇談会をスムーズかつ実りある時間にするための事前準備
支援学校の懇談会:日程の調整の仕方と保護者の注意点
まず、多くの保護者の方が気になる「日程調整」についてです。
懇談会の時期が近づくと、学校から連絡帳を通じて日程調整のためのプリントが配布されます。そこには「何月何日の何時」といった希望枠を記入する欄がありました。 わが子の学校では、懇談会期間中の3日間は子どもたちが午前中授業で下校となるため、先生方が対応できる時間帯は子どもたちが下校した後の「13時以降」から選択するシステムになっていました。
ここで、お仕事をされている保護者の方の中には、「普段仕事をしているから、夕方の18時とか遅い時間には選べないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、学校の先生方も勤務時間内で業務を行っています。労働基準や学校の業務時間内に懇談会を収める必要があるため、基本的には平日の日中の時間帯から選ぶことになります。そのため、お仕事をされている場合は、あらかじめ有給休暇を取得したり、仕事を早退したりするなどのスケジュール調整をしておく必要があります。
懇談会の所要時間は、1人あたりおよそ30分程度と限られています。 普段、仕事や送迎の関係であまり学校に足を運ぶ機会がない保護者の方は、この短い時間を無駄にしないために「当日先生に聞いておきたいこと」をノートなどに事前にまとめておくことを強くおすすめします。そうすることで、時間内にすべての疑問が解消され、非常に満足のいく懇談会になりますよ。
ちなみに、当日の持ち物として、学校に提出する書類に捺印するための「印鑑(シャチハタなどでも可な場合が多いです)」が必要になりますので、カバンに入れるのを忘れないようにしてくださいね。
一年間の支援内容(個別の指導計画)の確認とサイン
懇談会の最初の議題は、「この1年間、学校でどのような支援を行っていくか」という計画の確認です。
支援学校では、新学年が始まる前の春ごろに、家庭から学校へ向けて「子どもへの支援の希望」や「家庭での様子・気をつけてほしいこと」を紙に書いて提出するステップがあります。また、親だけでなく、子ども自身が「学校で頑張りたいこと」や「希望すること」を記入する欄もあります。
学校側は、家庭から提出されたこれらの希望や、新学期が始まってからの本人の様子を総合的に見て、1年間の「個別の指導計画(支援内容)」を策定します。 懇談会の場では、この学校側が作った支援内容の書類を見ながら確認を行います。もし内容に訂正したい部分や、実際の様子とズレがあると感じた場合はその場で先生に相談し、すり合わせを行います。特に変更がなければ、承認した証としてその場で書類にサイン(および捺印)をします。
わが家の場合は、子どもがもう3年生ということもあり、学校での過ごし方や必要な支援のベースが過去2年間でしっかり出来上がっていました。そのため、内容もほぼ前年と変わらない安定したものでした。 先生からの説明を聞き、「これでバッチリです」と確認して、今回はサインだけでスムーズに終了しました。
3年生の一大イベント!修学旅行に向けた細かい確認事項
さて、3年生の前期懇談会において、最も時間をかけて丁寧に確認したのが、間近に控えている「修学旅行」についてです。
修学旅行は、普段の学校生活とは異なり、数日間にわたって宿泊を伴う集団行動になります。そのため、旅行先での注意点や持ち物、本人に必要な支援について、かなり細かい部分まで先生と認識を合わせる必要がありました。
宿泊を伴う旅行で、特に先生から確認されたポイントは以下の通りです。
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入浴の自立度:一人でどこまで洗えるか、先生の補助(手助け)がどの程度必要なのか。
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個別に必要な配慮:本人の特性上、特に気を配るべき場面はあるか。
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服薬の管理:普段から飲んでいるお薬がある場合、その服薬時間や量、先生が預かって管理すべきか、本人が持てるか。
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食事のアレルギー:旅行先での食事において、除去が必要なアレルギー物質はあるか。
わが子の場合、重度知的障害はありますが、お風呂に関しては家でも普段からある程度一人で入る習慣がついており、自立しています。そのため、今回の修学旅行でも「入浴時の先生の手出し(過剰なサポート)は無用です。一人で大丈夫です」とお伝えし、見守りだけでお願いすることにしました。
さらに、わが家ならではの特性や体調に合わせて、以下の3つのポイントについて深く話し合いを行いました。
① 補聴器の扱いと管理方法
わが子には聴覚障害があり、普段から補聴器を着用しています。旅行中、お風呂に入るときや就寝時など、補聴器を外すタイミングでの保管方法について念入りに確認しました。 結論として、こちらで専用の「保管ケース」を用意し、外した際は必ずそのケースに入れて先生に管理してもらうこと、そして電池の交換や管理は本人が自分で行う、というルールに決めました。
実は、ここまで補聴器の管理を厳重にお願いするのには理由があります。 子どもが小学部のころ、学校のプールの授業の後に補聴器が片方なくなってしまうという事件がありました。当時は学校中が大騒ぎになり、先生方も総出で探してくださいましたが、結局どこからも出てこず、最終的には高い費用を払って再購入することになってしまったのです。 補聴器は非常に高価な精密機械ですし、なくなると本人のコミュニケーションが完全に途絶えてしまいます。この苦い経験(反省)があるため、わが家では「外す時は必ずケースに入れ、先生の手元で預かってもらう」という防衛策を徹底しています。
② 常備薬(下痢止め・酔い止めなど)の扱い
普段から毎日飲むお薬とは別に、体調を崩したときのための「常備薬(頓服薬)」の扱いについても確認が必要です。 わが子は緊張や環境の変化でお腹を壊しやすく、家では自分で症状を訴えて下痢止めを飲むことができるため、一応お守り代わりに持たせようと思っていることを先生に伝えました。
このように、普段は飲まないけれど「乗り物酔いをしたときの酔い止め」や「お腹が痛くなったときの下痢止め」など、保護者側が用意して持たせる薬を、現地で「どのタイミングで、誰の判断で飲ませるのか(あるいは本人が自分で飲んでよいのか)」は、事前に先生に伝えておかないと現地で先生方が対応に迷ってしまう原因になります。事前にしっかり方針を共有できて安心しました。
③ USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)での過ごし方と乗り物の制限
今回の修学旅行の大きな目玉として、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)での長時間の班別行動があります。 USJの敷地内は非常に広く、当日はかなりの距離を歩いて移動することが予想されるため、先生から移動に関する確認がありました。
わが子には「側弯症(そくわんしょう)」という、脊椎が左右に曲がってしまう病気があります。 そのため、長時間歩き続けたり無理な体勢が続くと、腰に強い痛みが出てしまい、その場から一歩も動けなくなってしまうことがあるのです。みんなと同じペースであっちこっちへと元気に走り回ることは肉体的に難しいため、今回は学校側にお願いして、体力的に無理をしない「ゆったり行動するグループ」に混ぜてもらい、本人のペースに合わせてゆっくりと園内を回ってもらう配慮をとっていただきました。
また、アトラクション(乗り物)に関しても、どれに乗ってよくて、どれがダメなのかの線引きを確認しました。 側弯症があるため、体に大きな遠心力や激しい衝撃がかかる「激しい揺れの乗り物(ジェットコースターなど)」は完全にNGとしました。一方で、メリーゴーランドや3Dシアターなど、比較的低年齢向けで激しい動きのない「ゆったりした乗り物」であればOK、という基準を先生にお伝えしました。 実際の乗り物選びに関しては、これからの事前授業の中で、どんなアトラクションがあるかの説明があり、子どもたちの希望や意見を聞きながら、本人が乗れるものを先生と一緒に決めていくとのことでした。
懇談会の所要時間:普段の「密な連絡」が時間を生む
このようにたくさんの内容を話しましたが、全体の所要時間は30分もかからず、予定よりもかなり早めに終了しました。 先述した通り、懇談会期間中は全校生徒を3日間で回すため、1人あたりの枠は「30分厳守」となっています。それなのに、なぜわが家はこれほどスムーズに終わったのでしょうか。
理由は、普段からの学校との「コミュニケーションの頻度」にあります。 わが家の子どもは放課後に部活をしており、平日の部活帰りの時間は、ままさん自身が毎回学校の教室まで直接お迎えに行っています。 その際、担任の先生や副担任の先生と必ず顔を合わせるため、「今日、学校でこんなことがありましたよ」「お友達とこんな風に過ごしていました」といった日々の小さなトラブルや本人の様子についての報告を、その場でリアルタイムに受けているのです。
つまり、わざわざこの懇談会の席で「最近の学校での様子はどうですか?」とイチから質問する必要がないほど、普段から密に学校と連絡が取れているため、今回は修学旅行の確認というメインテーマだけに集中でき、早めに切り上げることができたのです。
もし、お仕事の都合などで普段なかなか学校へ行く機会がなく、先生と直接話すタイミングが少ないという保護者の方であれば、30分という時間はあっという間に過ぎてしまいます。 「学校での様子」「お友達との関係」「家での悩み」「学校への要望」などをあらかじめA4用紙1枚程度にメモして持参すると、先生側も状況を把握しやすく、非常に中身の濃い面談になると思います。
まとめ:事前準備をして、実りある懇談会にしよう
支援学校高等部3年生の前期懇談会は、1年間の支援計画の承認だけでなく、卒業前の最大のイベントである修学旅行の安全を守るための、非常に重要なターニングポイントとなります。
先生と直接、顔を合わせて膝を突き合わせて話せる貴重なチャンスですので、日頃思っていることや、家庭生活だけでは見えない子どもの学校での姿をしっかり確認してきましょう。もし学校に対して「こういう配慮をしてほしい」「ここが不安」という要望がある場合は、遠慮せずにこの場で確認し、伝えることが大切です。
修学旅行などの宿泊行事は、親元を離れて子どもが大きく成長するチャンスでもあります。 だからこそ、事前の懇談会で不安要素をすべて洗い出し、先生方と強力なタッグを組んで、安心して送り出せる準備を整えたいですね。
まずは懇談会の通知プリントが届いたら、以下のポイントを整理してみることから始めてみてください。
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日常の入浴や着替えで、手助けが必要な境界線はどこか
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旅行先での移動(体力面)や、アトラクションの制限はあるか
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持参するお薬の管理方法や、緊急時の対応はどうするか
※実際の懇談会の進め方や、修学旅行での配慮の基準、スケジュールなどは、各自治体や学校の教育方針、お子さんの個別支援計画によって大きく異なります。疑問に思ったことや、より詳細な持ち物リストなどについては、必ずお子さんの学校の担任の先生や進路担当の先生、または地域の相談支援専門員の方などに直接確認を行ってください。


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