禁固7年の刑って
禁固と懲役ってなにがどう違うの?
執行猶予とか勾留とか言葉がありますが、何が何だかわかりませんよね。
なので調べてみました。
禁固刑とは
禁固刑は懲役刑と違い強制労働がありません。
刑務所に連れていかれ身柄を拘禁されます。
同じく身柄を拘束される拘留よりも長期間におよびます。
作業がないので一般的に禁固刑は懲役刑より刑罰としては軽いものとされています。
拘留とは
禁固刑と同じく身柄を拘束される拘留も労働がありません。
内容的には禁固刑と同じですが、期間が短くて30日未満に限定されています。
30日以上にわたる拘留は禁固刑となります。
懲役刑とは
懲役刑は受刑施設に送り拘禁して、労務作業を行わせるという刑罰です。
この労務作業があるかないかで懲役刑か禁固刑かの違いになります。
懲役刑になった人は刑務所に連れていかれ、強制的に労務作業をします。
その中で木工や炊事、掃除や工場など、衣類や靴や家具などの制作作業があるのは有名ですね。
ちなみに労働は労働基準法が適用されるので1日8時間までです。
8時間ずっと作業をするわけではなく、運動したり入浴もあるので実際はもっと短いようです。
労働ですから働くと給料があります。
月5000円くらいです。
懲役刑を終わると働いた分のお金をもらうことができます。
お金をもらって出所することができます。
けど月5000円ではね。
ちなみに懲役刑中も物品購入や家族あての送金などでお金を使うことができます。
刑事罰の重さの順番
禁固刑は軽いものなのですが、どのくらい軽いのでしょうか。
日本の刑事罰の重さを順番に並べると以下の通りになります。
死刑→懲役刑→禁固刑→罰金刑→拘留→科料→没収
懲役刑を情状で減刑された場合、禁固刑になったり罰金刑になったりする可能性があります。
交通事故の場合禁固刑か懲役刑になる
交通事故をおこした場合、過失運転致死傷罪となった場合は7年以下の懲役刑もしくは禁固または100万円以下の罰金刑となっています。
また故意に起こした悪質な事故に適用される危険運転致死傷罪の場合は禁固刑はありません。
人にけがをさせた場合、15年以下の懲役罰。
人を死亡させた場合、1年以上の有期懲役。
ちなみに殺人や傷害罪、強盗罪などの重大犯罪の場合は、禁固刑がなく懲役刑だけです。
禁固刑になるものは悪意のない軽い犯罪の場合が多いようです。
禁固刑はただただ刑務所ですごすだけなので、健康な人はこたえるようですね。
まとめ
自動車で人を轢いて相手は死亡。
でも禁固7年。
重いのか軽いのか。
もしこれが悪意があっての事故ならば禁固刑は適用されないはずです。
なので悪意がない故意ではない、過失運転致死傷罪であると判断されたということですね。
危険運転致死傷罪が適用されると禁固刑はありませんから。
求刑や判決がでたときに、懲役〇年、禁固〇年とでていたら、軽いのか重いのかわかるようになりましたね。
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