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BCG予防接種の跡は残る?残らない?跡で年代がわかる

子供

BCG予防接種はハンコ注射ともいわれていて、左の上腕に9針を2か所に押し付けて菌を体にいれます。
年代によって受けていなかったり、そもそもハンコ注射ではなかったり、全員にしていたりとさまざまです。

BCG予防接種はなんの予防?

BCG予防接種は結核を予防するワクチンです。
ワクチンに使われる菌は本来牛に感染する牛型結核菌を弱めたものです。
日本では1924年に菌がもたらされた長い歴史があります。
1965年には日本の菌からつくられたBCGワクチンがWHOの国際参照品に指定されています。
上腕の外側にハンコを押すように傷をつけ、接種後1週間くらいで膿んできます。
小学生くらまでは合計18針の小さい穴が残ってしまいます。
大人になるとあまり目立たなくなりますが、跡が残るので女性は嫌ですね。
しかも、接種する場所は法律で決められていますから、目立たない場所に接種してほしいという希望は聞いてもらえません。
左の上腕外側に接種されます。

結核とは

結核は結核菌が体内にはいり起こる病気です。
結核の8割は肺で発症します。
肺が破壊されていき呼吸する力が低下していきます。
初期症状は風邪とにていて、咳、痰、発熱などの症状が長く続きます。
体重が減ったり食欲がなくなったりといった症状もでてきます。
重症化するとだるさや息切れ血の痰を吐くなど、呼吸困難を起こすこともあります。
結核に感染した人が咳などで体の外に菌を排出します。
菌が空気中に飛び散り、それがほかの人が吸い込むことで感染します。
なので、一緒に住んでいる家族で結核がいると、家族全員が感染している可能性が高いです。
意外と知られていないですが、年間17000人ほどの新規患者が発生していて、年間2300人ほどが命を落としています。
結核というと戦時中の話のように思えますが、いまでも結核にかかっている人がいます。
学校でも結核の問診表を書くので、まだまだ怖い病気ではあります。

BCG予防接種の受け方

BCGは最初からいまのようにハンコ注射ではありませんでした。
1951~1967年は皮内接種で、1967年から経皮注射に変更されました。
経皮注射ということは普通の注射だったんですね。
1974年からは0~4歳までと小、中で合計3回のツベルクリン反応後、陰性ならBCGを接種しました。
1982年からは2回に変更。
1995年からはツベルクリン反応は9mm以下に変更。
2003年からは小学生中学生へのツベルクリン反応とBCG再接種の廃止。
4歳未満へのBCG接種となりました。
2005年からツベルクリン反応をせずに生後6か月まででBCG予防接種を1回接種に変更。
2013年から1歳までにBCG予防接種を1回接種となりました。

ツベルクリン反応をしていた時期は、ツベルクリン反応が陽性ならBCG予防接種を打たなくてよかったのです。
わたしはBCG予防接種していません。
ツベルクリン反応は、注射をしたあと赤い斑点がでるのですが、その大きさをはかって小さかったらBCG予防接種をしていました。
当時はよくわからず、大きさをはかるまでびくびくしながら待っていたのを覚えています。
大きさをはかって対象者なら別の列に通されてハンコ注射をされます。
毎回対象にならなくてほっとしていました。
なので、2005年以降生まれはみなBCG予防接種の跡があります。
それ以前でツベルクリン反応を調べたのちにBCG予防接種を受けていた年代は、BCG予防接種を受けていないこともあります。
ツベルクリン反応が陰性ということは、結核に対しての免疫をもっていないとされてBCG予防接種をしていました。

まとめ

BCGは2005年から直接接種が導入され、ツベルクリン反応をみずに接種することになりました。
なのでいまの子供はみんなBCG予防接種の跡があるということになります。
成人している人で、BCG予防接種をうけていないからといって不安になる必要はありません。
BCG予防接種を受けても100%結核にかからないというわけではありません。
逆に成人してからBCG予防接種をするのは意味がないとされています。
極度に不安にならずにいましょう。

BCG予防接種は針の跡が膿んでしますので、接種してしばらくはとても目立ってしまいます。
小学生になると針のあとがあるなという程度になってきて、成人するとそこまで目立たなくなります。
跡がのこるからとあまり気にしないでもいいと思います。

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